日本シリーズ❼ 悔しさを糧に、また来年この場所で

３連敗で後がなくなり、迎えた第７戦。
先発はサイスニード。

初回、先頭太田に初球をバックスクリーンへ打ち込まれ、
試合が始まった途端いきなり劣勢に。

なお、二死満塁のピンチを招きましたが、ここは粘りました。

２回以降、本来のピッチングを取り戻し、
４回までノーヒットピッチング。
迎えた５回、
先頭にヒットで出塁を許すと、
二者連続送りバントが守備の乱れで内野安打に…
思いがけず招いてしまった無死満塁の大ピンチ、
オリックスリリーフ陣を考えると、これ以上の失点はキビシイ。

オスナがファーストゴロをキャッチして１塁ベースを踏み、
ホームへ送球、タッチプレーで併殺を奪い、ピンチを脱したかと思いましたが、
再びフォアボールで満塁とすると、
続く吉田に痛恨のデッドボール、押し出し１点。

さらに、続く杉本の打球は左中間へ、
塩見が俊足を飛ばして追いつきキャッチ！
したかと思ったら…後逸😨
満塁の走者一掃、タイムリーエラー。

サンタナ・キブレハンの間で広い範囲をまもらなければならない塩見、
ミスはつきものだが、絶対負けられない試合でそれが出てしまった塩見のメンタルが心配だ。

５点ビハインド、キビシすぎるが、
まだ５回攻撃がある、意地を見せてほしい。

その裏の攻撃、サンタナ四球、長岡ヒットで一死１・３塁となり、
代打川端。

自信をもって見送った球がストライク判定で三振。

つづく打席は塩見。
取り返したい、
そんな思いが空回りしたのか、遊ゴロ。

５点ビハインドのまま迎えた８回の攻撃、
先頭塩見が１・２塁間へヒットで出塁！

続く丸山はセンターへヒット！

テツトは三振に倒れますが、
続く村上が１・２塁間へタイムリー！

さらに、オスナがレフトスタンドへ３ランホームラン！

第２戦の内山の３ランと同じかそれ以上に大興奮のスタンド。
点差は１点、奇跡の大逆転はあるぞ。

１点ビハインドで迎えた９回の攻撃、
長岡打ち上げ１アウト。

第２戦で劇的同点ホームランの内山壮が代打で登場、
しかし打ち上げ２アウト。

そして、打席は塩見。
最後の最後に塩見にまわるとは。
単なる偶然とは思えない、やってくれそうな気がした。

しかし、
空振り三振に倒れゲームセット。

オリックスのみなさま、
オリックスファンのみなさま、
おめでとうござます。

もし５点差のままだったら、
元気のないスワローズを見てモヤモヤしてして終戦をむかえるところだった。
８回、意地を見せ１点差まで追い上げてくれたことで、
負けには変わりないけど、
晴れやかな気持ちでシーズンを終えることができました。

「優秀選手は…東京ヤクルトスワローズ、塩見泰隆選手」

ちょっと皮肉な感じですね。
全試合を通じて、受賞に十分値する素晴らしい活躍でした。
でも、賞金１００万は、チームメイトへの奢りで消えることでしょう、多分。

オスナが敢闘選手賞。

村上がSMBCみんなの声援賞。

最後に笑顔も見られて良かった。

残念ながら、２年連続日本一にはなれませんでしたが、
リーグ２連覇を果たし、素晴らしい一年でした。

個人的には、
長いリーグ戦で２連覇できたことが一番嬉しい。
CS、日本シリーズはボーナスステージ的に思ってるので、
CSで敗退するのは流石に悔しけど、
日本シリーズに進出して２年連続オリックスと熱戦を繰り広げ、
弱いと言われていたセ・リーグもなかなかやるな、
と思わせることができたことで十分嬉しい。ホントに。

神宮球場ともしばらくお別れです。